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音楽の楽しみ方の多様化

昨日の「CDのクレジットを隅まで見るということ」の続きかもしれない。違うかもしれない。推敲もせず、惰性で書く。書く書く。

僕は、音楽は一旦作り手から離れれば、それをどう楽しもうとどう解釈しようと聞き手の勝手だと思っている。だから、例えば「コンセプト・アルバム」は僕はちょっと面倒くさいなあと思うけれど、「そのコンセプトを感じとってみようじゃないか!」と思うときもあれば、そう思わないときもある。CDのクレジットやライナーを読んで、アーティストの意図を一応理解しようと試みるけれど、そのあとどう楽しむかは勝手にさせてね、という感じ。

Paul Simonがどこかのインタビューでこんなことを言っていたと思う(うろ覚えですまない)。「自分の書く歌詞は自分にとって重要だけれど、それと皆がどう感じるかは別だと思う。それにみんな音楽を聴いているときにそんなに歌詞を聞き取ろうとしないし、僕だってしないし。」 僕も、音楽を聴いているときはあまり歌詞なんて重要じゃない。乱暴に言ってしまえば、多くの人は、ときどき聞こえるワンフレーズの言葉が、自分の思い出などにリンクしてグッときたりしているんじゃないかと思う。Beatlesの「Yesterday」に自身の失恋体験を重ね合わせて思いに浸っている人がいても、その人にとって、Paul McCartneyがどういう思いでその「Yesterday」を書いたかなんて、結局はどうでもいい話なのだ。まあ、槇原敬之みたいに、最初から最後まで歌詞がはっきり聞こえてしまうというケースもあるんだけど。

はてなブックマーク経由で知った『特集:アップル、フィル・シラー氏単独インタビュー、iTMSは音楽をどう変える?(BCNランキング)』という記事から、関係あるのかないのかよくわかんないけれど(僕は関係あると思っているんだけれど)、後半の佐野元春のインタビュー部分がとてもとても興味深かったので、長いけれど少し引用する。

「アルバムの曲順というのはアーティストの意図を反映したもの。だから、作る立場として、バラバラに聞かれるのはどうかなと『昔は』思っていた。ただ、音楽は、とくに僕らがやっているロックンロールは、リスナーの楽しみにつながるのが一番大切なこと。もしリスナーが新しい楽しみ方をしたいというなら、僕は『それに合わせて別のアイディアを出すよ』という感じで柔軟になってきた。僕らより上の世代だと、アルバムで育って、曲順を壊されるのは嫌だと考えるかもしれないが、僕はぜんぜんかまわない」

BCNランキング :: 特集 :: アップル、フィル・シラー氏単独インタビュー、iTMSは音楽をどう変える?

「ロックンロール」が一般市民権を得ていなかったときは、ロックンロールはこうあるべきとかストイックな聴き方が格好良かったのかもしれない。でも、「ロックンロール」も「ヒップホップ」も、これだけ大衆化されると聴き方だって様々だ。ライブが一番いいんだよとか、レンタルで好きな曲だけMDとかMP3とかCDとかに焼けばええやんとか。それに対して「オーケー」と答えた佐野元春はちょっとカッコいい。「僕はぜんぜんかまわない」なんて、ちょっとカッコいい。

僕は、しばらくの間はこれまでと同じように、大好きなアーティストがCDを出せばCDを買うと思う。Paul McCartneyだってハナレグミだってつじあやのだってRon Sexsmithだって、絶対買ってしまうんだ。でも、iPod shuffleを買ってしまったいま、これもこれで楽しくて仕方がない。iTunesのカタログがもっと増えれば(ていうかアメリカではBen FoldsのiTunesオンリーのアルバムが出てるんだけど、何とかしてくれよソニーさん)、サクサク買ってしまいそうでそれも怖い。

要は、これからも自分なりに音楽を楽しみたいぞ、ということなのです。

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